全国高校野球選手権大会に出場している広陵(広島)の堀正和校長は10日、兵庫県西宮市内で取材に応じ、大会出場を辞退すると明らかにした。広陵を巡っては、1月に部員による暴力事案があったことが発覚していた。広陵は14日の2回戦で津田学園(三重)と対戦する予定だった。 堀校長は「皆様に多大な迷惑、ご心配をおかけしましたこと深くおわび申し上げます。誠に申し訳ございません」と頭を下げた。 広陵は開会式があった5日、複数の上級生が下級生に暴力を振るったとして、3月に日本高校野球連盟から厳重注意を受けていたと明らかにした。暴行に関与した部員を処分したことなどを理由に、大会は辞退しないとしていた。 だが、この問題をめぐり、SNS(交流サイト)で反響が広がり中傷などが相次いだため、堀校長は「生徒、職員の安全を守るのを最優先ととらえた」と辞退の理由を明らかにした。【西山夏奈】